住宅の部位の構成はおおよそ決まっています。
基本的な構成は、外壁、窓・ドア、天井(または屋根)、床(または基礎断熱)、土間床です。
住宅の構造や断熱方法、入力方法にもよりますが、一戸建住宅の基本的な部位の構成は以下のようになります。
・外壁 (方位別)
・窓
・ドア
・天井
・床
・土間床
一戸建住宅の部位の構成
2階建て住宅で外壁を階ごとに分けて階間も分ける場合は、たとえば以下のようになります。
・外壁 1階(南面)
・外壁 1階(北面)
・外壁 1階(東面)
・外壁 1階(西面)
・階間(南面)
・階間(北面)
・階間(東面)
・階間(西面)
・外壁 2階(南面)
・外壁 2階(北面)
・外壁 2階(東面)
・外壁 2階(西面)
このように一戸建住宅を入力する場合は部位が多くなり、それを登録するのに時間がかかります。
そこでひな形ファイルを活用しましょう。
ひな形ファイルとは、ある程度決まっている設定をあらかじめ入力して保存しておき、それを開いて編集することで、入力の手間を省くためのファイルです。
ひな形は以下のようにして作成します。
まず、上記のような構成で外壁や天井などの部位を登録しておきます。
このとき、窓・ドア・土間床は、住宅によって異なりますので登録しないでおきます。
各部位を入力する
たとえば外壁などは以下の項目を設定します。
・名称
・設計仕様・材料
・方位
・隣接空間
面積は住宅によって異なりますので、空欄にしておきます。
設計仕様は選択しなくてもかまいませんが、設計仕様ごとにひな形ファイルを分けておくと入力の手間を省くことができます。
たとえば、5地域用のひな形、6地域用のひな形など、地域ごとに設計仕様を選択したひな形ファイルを用意しておくと便利です。
また、標準仕様用のひな形、高断熱仕様用のひな形など、断熱レベルによって分けるという方法もあります。
ひな形を保存する
このようにして各部位を設定しましたら、それをファイルに保存します。
ファイルに保存する場合は、「ファイル」メニューの「名前を付けて保存」を選択します。
ファイル名を入力するダイアログを表示しますので、ここにひな形ファイルの名前を入力します。
このときそのひな形ファイルが何のファイルなのかがわかりやすい名称にしてください。
たとえば、「5地域用ひな形」「高断熱仕様ひな形」などです。
ひな形ファイルを開く
ひな形ファイルを保存したらそれを開いてみましょう。
「ファイル」メニューの「ひな形を開く」を選択します。
「開く」と「ひな形を開く」の違いはファイル名の扱いです。
「開く」でファイルを読み込んで「上書き保存」すると、そのひな形ファイルは上書きされてしまいます。
「ひな形を開く」でファイルを読み込むと、読み込み後ファイル名がクリアされます。
ファイル名がクリアされているので「上書き保存」してもそのひな形ファイルは上書きされず、保存するファイル名を入力するダイアログが表示されます。
これはせっかく作ったひな形ファイルを間違って上書きしてしまうのを防ぐためです。
窓・ドア、面積などを入力する
ひな形ファイルを開くとすでに各部位は登録されていますので、後は窓やドアなどを追加し、面積などのまだ設定していない項目を入力してください。
このようにひな形を利用することで、入力の手間を省くことができます。