省エネ基準入門 - 表面熱抵抗(表面熱伝達抵抗)とは

表面熱抵抗(表面熱伝達抵抗)は対流などで空気から材料に熱が伝わるときの熱抵抗 です。
単位はm2K/Wです。

表面熱抵抗には、外気側表面熱抵抗(Ro)と室内側表面熱抵抗(Ri)があります。
表面熱抵抗は熱貫流率(U値)を計算するときに使用します。
熱貫流率を計算する場合、各材料の熱抵抗合計しますが、これに外気側表面熱抵抗と室内側表面熱抵抗を加算します。
熱貫流率の計算については次回解説します。

表面熱抵抗は部位(外壁・天井など)によって変わります。
また、外気側通気層の有り無しでも変わります。

表面熱抵抗は熱抵抗の一種なので数値が大きいほど断熱性能は高くなります。
外気側通気層がある場合は外気側表面熱抵抗は大きくなりますので、わずかですが断熱性能が高くなります。

外気側表面熱抵抗は、本来風速などの影響を受けますが、省エネルギー基準(省エネ基準)では計算を簡略化するため、定数を使用し風速などの影響は考慮しません。

表面熱抵抗

屋根

外気側:0.04(通気層がある場合0.09)
室内側:0.09

天井

外気側:0.09
室内側:0.09

外壁

外気側:0.04(通気層がある場合0.11)
室内側:0.11

基礎壁

外気側:0.04(床下側の場合0.11)
室内側:0.11

外気側:0.04
室内側:0.15

 

2022年12月07日|ブログのカテゴリー:省エネ基準入門