省エネ基準入門 - 窓の日射熱取得率を計算する

平均日射熱取得率を計算する上で最も厄介なのが窓の日射熱取得率の計算です。

窓の日射熱取得率の計算式は以下の通りです。

[日射熱取得率] = [窓仕様の日射熱取得率] × [取得日射熱補正係数]

[窓仕様の日射熱取得率] は、窓のガラスや窓枠の仕様により決まる数値です。
窓のメーカーなどで提供されますが、省エネ基準では窓の仕様ごとに一覧表が用意されていて、これを使用することもできます。

計算が面倒なのは「取得日射熱補正係数」です。
取得日射熱補正係数の計算方法には、定数簡略計算法(日除けなどがある場合)、日除け効果係数斜入射特性を用いる方法があります。
一般的に日よけ効果係数はあまり使われていないため、定数か簡略計算法で計算することが多くなります。

取得日射熱補正係数の定数は、冷房期が0.93、暖房期が0.51です。
定数は地域、方位、日除けにかかわらず固定です。
定数のため計算は簡単になりますが、安全側で計算され性能は低く評価されます。
また、日除けがあっても考慮することができません。

簡略計算法は計算で取得日射熱補正係数を求めます。
計算式は冷房期・暖房期、地域、方位で変わります。
日除けや方位などを考慮することができます。
計算式については以下のホームページをご参照ください。
https://www.eneboss.com/solarcorrection.html

二重窓の場合は、外気側日射熱取得率と室内側日射熱取得率を求めてから計算します。
計算式については以下のホームページをご参照ください。
https://www.eneboss.com/windowsolar.html

 

2024年06月16日|ブログのカテゴリー:省エネ基準入門