外壁や屋根などの一般部位の外皮の熱貫流率は面積あたりの値ですが、基礎の線熱貫流率は周長(水平長さ)あたりの値を算出します。
したがって、熱損失量を計算するときは線熱貫流率に長さを乗じて求めます。
線熱貫流率の計算方法は2021年4月から新しい計算方法が追加されました。
従来の計算方法(旧計算法)は令和8年(2026年)10月31日まで使用可能ですが、それ以降は使用できなくなりますのでご注意ください。
新計算法
2021年4月から追加された計算方法です。
(2024年12月に計算方法が変更になっています)
従来は基礎壁と土間床外周部は一緒に計算されていましたが、新計算法では基礎壁と土間床外周部を分けて計算します。
基礎壁の計算方法は外壁などと同じです。
コンクリートとその厚さを元に熱貫流率を計算します。
基礎断熱している場合は、断熱材とコンクリートから熱貫流率を計算します。
基礎壁の面積は外皮面積に加算します。
土間床外周部の計算方法では以下の二つの計算方法があります。
基礎形状によらない値を用いる方法
土間床上端と地盤面の高さの差などを元に表から線熱貫流率を拾います。
簡易に計算できますが、断熱材などを考慮できないなど安全側で計算されますので、従来の計算方法と比較して基準をクリアしづらくなります。
代表的な仕様の計算表を用いる方法
省エネ基準で用意されている仕様条件に当てはまる場合は、計算表から線熱貫流率を拾います。
基礎断熱や底盤断熱を考慮することができます。
ただし、用意されている仕様の条件に当てはまらない場合は、この計算方法を使用できないため、「基礎形状によらない値を用いる方法」で計算する必要があります。